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近所にろう夫婦が転居してきました。この老夫婦が快適な地域生活を過ごすためには、どのような配慮が必要ですか。

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近所にろう夫婦が転居してきました。この老夫婦が快適な地域生活を過ごすためには、どのような配慮が必要ですか。

自分の家の近所にろう夫婦が転居してきたとき、自分は何をすべきか。私は手話を学ぶ者として何ができるか、という立場で考え、大きく次の3つに集約しました。

第一に情報の提供です。聴覚障害で困ることは何といっても、情報の不足であると言います。他市から転居してきた場合、市町村の役所から、市内の施設やゴミの分別などを説明したパンフレットが配布されるのが一般的です。しかし実際には各町内でゴミ出しの細かいルールがあったり、書面だけでは分からないことがたくさんあります。このような情報はやはり近所どおしの口コミなどで自然に伝わるものです。このような情報をろう夫婦に伝えることは大切な役割であると考えます。

第二に地域とのコミュニケーションの補助です。ろう夫婦が聴覚障害から近隣と交流できず、孤立してしまうことがないよう、町内の役員会やお祭りなど地域のコミュニティに入れるよう補助すべきと考えます。筆談や口話など、ろう者とのコミュニケーション方法を周囲に伝えることも大切だと考えます。

第三に、これが特に重要な事ですが、災害等の安全確保です。先の東日本大震災において、聞こえないことから起こる情報不足が聴覚障害者を危険にさらしたと報道されていました。防災のサイレンが聞こえず逃げ遅れたり、どちらに逃げればよいか情報がないなど、多くの問題が明らかになりました。このような時、自己の安全を確保することはもちろんですが、逃げる際にろう夫婦に一声かけるなど、常に気にかけてあげることが大切だと思います。

以上の三点を手話を学ぶ者の立場として考えてみました。ろう夫婦が快適な地域生活を過ごすため、地域とのコミュニケーションを手助けすることが大切だと考えます。

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