2006(平成18)年度手話通訳者全国統一試験「手話の要約試験 解答例」
(1) 私は会社の面接試験の時通訳の同行が出来なかったが何とか入社できた。入社してみると、意外にも手話のできる社員がいて安心した。社内でのコミュニケーション方法は筆談、手話、口話で個々に合わせた方法をとっているが困るのは手話のできない上司とのコミュニケーションである。通訳や手話の出来る人と同行したいが、プライバシーや社内秘等の問題もあるのでむずかしい。お互いの情報量が減ってしまうのは残念である。しかし研修等には通訳がつくので充分な理解が得られる。社内に手話が苦手な人にはまず心を開いて、様々なアプローチが大切だと思う。将来は、自然に手話が使え十分なコミュニケーションが出来ることを期待している。
(2) 私の職場でのコミュニケーション方法についてお話しする。会社の面接時に通訳はいなくて口話だけだったが採用された。入社してみると手話ができる社員がいて安心した。仕事の方法として、指文字や口話や筆談を用いて各社員に合わせた。場は手話ができないので、社我ができる社員に通訳をお願いしたかったが、上司は認めず、派遣通訳も、会社の秘密がもれるからと認められなかった。ただ仕事の技術を学ぶ時だけは認められた。その情報は理解できた。社員にはもっと手話を知ってほしいけど、まず心を開いて欲しい。手話が苦手な人は筆談で、筆談が苦手な人は身振りでもかまわない。いつかは自然に手話でみんなでおしゃべりができたらイイと思う。それが私の夢だ。
(3) 入社の面接は手話通訳がいなくて口話と筆談だったが、採用された。入社すると、手話のできる社員が何人かいて安心した。社員に応じて手話・指文字・口話・筆談で会話している。困っているのは上司との会話で、プライバシーとか社内秘を理由に手話通訳を許可してくれない。そのために互いに伝え合いたいことが半減してしまう。研修会や技術指導時は通訳試験を許可してもらえるので、内容がしっかり理解できる。職場に手話ができる人が増えてほしいが、現状はむずかしい。まずは心を開くことだ。筆談でも口話でも身振りでも伝え合うことが大切だ。いつか自然に会話ができるようになることが私の夢だ。
(4) 職場でのコミュニケーション方法について話したい。私の面接試験では手話通訳が付かず努力して会話し採用されたが、入社後手話のできる人が多くて安心した。会話は、人に応じて、手話、口話、筆談などを使っている。だが、上司が手話ができず、守秘義務の事もあり、手話の出来る同僚や手話通訳者の同席を認めてくれない。筆談では充分に意が通じず苦労している。だが、研修や勉強会では手話通訳派遣が認められ、仕事の内容も詳しく理解できる。会社には、手話の出来ない人や嫌いな人もおり、手話がもっと普及するとよいがそれは難しい。心を広く持ち、手話が無理なら筆談や口話、身振りで通じ合おうとする努力が大切だ。もっと自然にコミュニケーションがとれるようになるのを望んでいる。
(5) 私の職場でのコミュニケーション方法について話します。仕事の面接時には手話通訳が付かず口話で行い、通じない時には筆談で行いました。採用され、入社してみると手話ができる人が多く、社員に合わせて口話、筆談、手話で話をしています。1番困っているのは手話ができない上司との会話です。その時に手話のできる社員を通訳として来てもらうのも個人のプライバシーの為難しく、通訳派遣も社内のプライバシーがあるため断られました。筆談で行ったが相互の内容が削減されるため困りました。しかし、研究や技術指導の時には付けてくれたのはありがたかったです。みんなに手話をやって欲しいが、出来ない人には、身振り口話で心を開いていくことが大切だと思います。将来、自然に手話で会話できる事が理想です。