第25回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)読み取り通訳試験2013年(平成25年)

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第25回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)読み取り通訳試験2013年(平成25年)

読み取り通訳試験問題(要約文)

第1問「ろうの教員から、保護者への説明」(要約文)

 今日は突然お呼びたてして申し訳ございません。実は、今日の部活の時に、佐藤さん、あなたの息子さんが怪我をしました。
 午後4時50分頃、バッティング練習で、佐藤君がピッチャーをやっていました。そのとき、森田君の打球が佐藤君の顔面、目のところにあたってしまいました。彼は「目が見えない」としばらくその場にしゃがみこみ、大騒ぎになりました。まぶたが腫れてしまい、目がふさがっているような状態でした。
 そこで、すぐに保健室に運びました。氷で冷やしながら、私が「大丈夫だ」といっても、「見えない、見えない」と不安な様子でしたので、すぐに眼科に連れて行きました。
 医師の診断では、腫れが引けば問題ないだろうとのことでした。そこでやっと本人は安心した様子でした。ただ、来週日曜日に試合がありますので、それまでに腫れが引くか、微妙なところですので、しばらくは安静にして様子をみたいと思います。
 部活動の中で安全を意識させる指導が足りなかったと反省しています。今後は気をつけてまいりたいと思います。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。

第2問「映画の字幕」(要約文)

 僕は映画が大好きです。よく観るのは、やはり洋画です。というのも、洋画には必ず字幕がついているからです。
 でも、洋画ならばすべて字幕がついているかというと、そうでもありません。
 洋画に日本人が出てくることが時々あるでしょう。その時に、日本人が日本語を話すシーンには字幕がないんです。確かに聞こえる日本人は、その日本語がわかるから字幕は必要ないかもしれませんが、我々ろう者にとっては、日本語だろうと英語だろうと、字幕が必要なんです。
 しかも、その日本人が英語を話しているのか日本語をはなしているのかという情報がないと、ストーリーが理解できなくなることもあるんです。
 ろう者にわかりやすい字幕の付いた映画がもっと増えて、新しい映画も古い映画も、聞こえる人と同じように、いつでも観られるようになることを切に願います。

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