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ソーシャル・インクルージョン
ソーシャル・インクルージョン(Social Inclusion)は「社会的包摂」と訳される。いわゆる「『社会的弱者』を排除することなく、社会の構成員として位置づける考え方」である。これはいわゆる「社会的弱者」が教育、労働、社会保障、選挙などの地域社会や社会生活など、社会の様々な場面で排除される「社会的排除」(ソーシャル・イクスクルージョン:Social Exclusion)の対義語である。
今日、フランス等ヨーロッパ諸国を中心に「ノーマライゼーション」はあまり使われなくなり、それに代わってソーシャル・インクルージョンが使われるようになってきている。ノーマライゼーションが主に障害者福祉の理念として浸透してきたのに対して、ソーシャル・インクルージョンは、障害者だけでなく、低所得者、失業している若者、民族的・宗教的なマイノリティ等、社会的排除にあるすべての人を対象としている。このように、ソーシャル・インクルージョンは、様々な分野において、他者と異なっても、社会的に適切に対応されるように求める社会政策理念となっている。
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