2005(平成17)年度手話通訳者全国統一試験「手話の要約試験 解答例」

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2005(平成17)年度手話通訳者全国統一試験「手話の要約試験 解答例」

(1) おじいさんから剣道の話を聞いていて、興味があったので、中学校に入った時、剣道部をたずねました。が、ろう者は無理と断られました。しかし熱意が通じ入部できました。ただコミュニケーションをするのに面がじゃまになったり、耳掛式の補聴器がすぐ壊れてしまうなど大変なこともありました。補聴器は両親にお願いして耳穴式の物を買ってもらい、その後錬士うにも集中でき、技術も上がっていきました。高校でろう学校に入ると、剣道部はなく野球部に入りましたが、チームの事を考えてやる団体スポーツは私には合いませんでした。自分で判断できる個人競技が合っているようです。今はもうやっていませんが、結婚や自分で生活していくのに、自己判断できるようになったのは、剣道のおかげです。

(2) スポーツは個人競技が好きだ。祖父から「昔の日本男子は剣道ができて当然だった」と聞いたこと、おもしろいので興味を持ったことが契機となり、中学入学後剣道部へ入部した。入部の際、「ろう者には無理だ」と先生に言われたが熱意を通した。祖父も入部を喜んでくれた。練習で困ったのは面をつけるとコミュニケーションができないこと、補聴器が何度も故障したことだ。面をつけず、挿入型補聴器に換えて練習し、剣の腕もあかった。聾学校高等部には剣道部はなく、野球部に入部したが、団体競技にはなじめなかった。現在スポーツはしていないが、親から独立結婚した生活を送れるのも、自己判断、自己決定を個人競技の剣道で学んだおかげだと思っている。

(3) 私は個人で出来るスポーツが好きです。昔祖父から男は剣道をやるのが当然でやらないのは考えられないと聞き面白そうと思った。中学生の時に剣道部があり入部しようと部室に行くと、ろう者には無理と言われた。どうしてもやりたくて頼み込み入部した。祖父は大喜びでした。入部後に大きな壁が2つあった。1つはコミュニケーションです。面をしたままでは会話が出来ない。2つめは補聴器が壊れる事。両親にお願いして違う形のを購入してもらい大丈夫でした。高等部の時は野球部に入った。でも団体スポーツは個人で決められず合わない。現在スポーツはやってないが剣道のおかげで自立したり結婚や生活を自分で決められるようになった。

(4) 私は個人競技が好きだ。祖父から日本男子として剣道するのは当然だと言われ、おもしろさと興味を持った。学校では、剣道部を希望したが、ろう者には無理と言われた。でも熱心に頼み入部し、祖父に喜んでもらった。しかし、面をつけてのコミュニケーションと、耳掛式補聴器がすぐ壊れるという壁にぶつかった。でも挿入型補聴器を両親に無理を言って購入してもらった後は集中もでき、技術も向上した。高校はろう学校に移ったが剣道部はなく、野球部に入った。しかし団体競技は仲間の事を考える必要があるので、やはり個人競技の方が好きだ。親から独立して生活判断できる等、今の自分があるのは剣道のおかげです。

(5) 私は個人スポーツが好きだ。祖父には昔は男たるものは剣道ができて当然といわれ興味を持った。中学に剣道部があり始めは聞こえないから無理といほれたが、やっとのことで入部できた。それを祖父は大変喜んでくれた。剣道をやるにあたり2つの大きな壁があった。ひとつは会話だ。面をはずして話し、又つけて練習というのは面倒なので面をしたままやった。もうひとつは耳掛形補聴器だとすぐこわれるので耳穴式にしたかったが役所では認められず親に頼み込んで買ってもらった。高校はろう学校で剣道部がなく野球部に入ったが、チームスポーツは自分には合っていなかった。今の自分があるのは剣道で学んだ、自分で判断し決断することのおかげであり、自立、結婚、自活もそれによるところが大きい。

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