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身体障害児・者実態調査

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日本において、身体障害児・者実態調査は1951(昭和26)年に厚生省によって初めて実施された。その後およそ5年に1度実施されている。その10年後の1961(昭和36)年に、知的障害者の実態調査(「知的障害児(者)基礎調査」)が実施された。知的障害者基礎調査も、その後およそ5年に1度実施されている。精神障害者については、1963(昭和38)年に精神衛生実態調査が実施されたが、現在は、国による精神障害者の実態調査は実施されていない。従って、精神障碍者の人数等については、厚生労働省が3年に1回、全国の医療機関を対象に患者調査を実施しているので、その結果から、精神科関係の病棟に入院している入院患者と外来に通院している外来患者の合計数により、精神障碍者の人数等を推計している。

2001(平成13年)に実施された身体障害児・者の調査によると、18歳以上の在宅の身体障害者は324万5,000人と推定され、前回調査1996(平成8)年と比較すると、10.6%増加している。18歳以上の施設入所の身体障害者の18万1,000人と合わせると、342万6,000人となる。

18歳未満の在宅の身体障害者は8万1,900人と推計され、前回調査(平成8年11月)と比較すると0.4%増加で、ほぼ横ばいである。18歳未満の施設入所の身体障害児の8,000人と合わせると9万人となる。

障害の種類別に見た身体障害者数は、多い順に、肢体不自由者1,749,000人(53.9%)、内部障害者849,000人(26.2%)、聴覚・言語障害者346,000人(10.7%)、視覚障害者301,000人(9.3%)である。

最新の障害者に関するデータはhttp://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h25hakusho/gaiyou/pdf/h1_01.pdf
のURLに紹介されている。

今のところは2006(平成18)年の「障害の種類別に見た身体障害者数」のデータを用いると、
1. 肢体不自由176万人(50.5%)
2. 内部障害107万人(30.7%)
3. 聴覚・言語障害34.3万人(9.8%)
4. 視覚障害31万人(8.9%)
総計348.3万人となっている。

次に2005(平成17)年の患者調査によると精神障害者総数303万人のうち、在宅者は268万人、施設入所者は35万人であった。精神障害者では圧倒的に在宅者の方が多い。

また、18歳以下の身体障害児の総数は約9.8万人である。18歳以上の身体障害者数の総数は356.4万人であった。よって身体障害者数も18歳以上が圧倒的に多い。

2004(平成16)年の社会福祉施設等調査と2005(平成17)年の知的障害児(者)基礎調査によれば、知的障害者の総数は54.7万人であり、身体障害者の366.3万人・精神障害者の302.8万人よりも少ない。

以上を試験対策としてまとめると、

1. 身体障害者366.3万人
2. 精神障害者302.8万人
3. 知的障害者54.7万人
というような人数比較であり、

身体障害者の中では
1. 肢体不自由176万人(50.5%)
2. 内部障害107万人(30.7%)
3. 聴覚・言語障害34.3万人(9.8%)
4. 視覚障害31万人(8.9%)
というような人数比較であり

精神障害者の中では
1. 在宅者268万人
2. 施設入所者35万人
というような人数比較であり、

何が比較的多いのかをイメージしておく必要があると思われる。

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