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わが国におけるリハビリテーション

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わが国におけるリハビリテーション

 障害者のリハビリテーションは、欧米において、第一次世界大戦と第二次世界大戦を背景に、戦傷者の治療・訓練としての医学的リハビリテーションと、戦傷者が職業に就くための職業リハビリテーションを中心に開始された。わが国におけるリハビリテーションは、肢体不自由施設「整肢療護園」を創立した高木憲次博士(東京大学整形外科教授)が、肢体不自由児に対して、治療、保育、教育を合わせて実施したことに始まり、これを「療育」といった。療育には職業教育も含まれ、医学、教育、職業の三つの側面にわたる総合的なリハビリテーションの必要性が認識されていた。
 リハビリテーションは外来語であり、わが国においては、リハビリテーションを「更生」と翻訳した。肢体不自由児に対しては「療育」、成人に対しては「更生」という用語を使ってきた経過がある。
 2002(平成14)年12月に閣議決定された「障害者基本計画」においては、リハビリテーションは「障害者の身体的、精神的、社会的な自立能力向上を目指す総合的なプログラムであるとともに、それにとどまらず障害者のライフステージのすべての段階において全人間的復権に寄与し、障害者の自立と参画を目指すとの考え方」と書かれている。

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