2008(平成20)年度手話通訳者全国統一試験
場面通訳試験問題
テーマ「中学3年生の個人懇談」
場所:中学校の教室
人物:Aさん(ろう女性)・40代、中学3年生の息子を持つ
教師B
状況:教師と母親(ろう者)の個人懇談
教師:お忙しいところご苦労様です。
ろう者:いつもむぅこのタロウがお世話になっています。
教師:もうすぐ夏休みに入りますが、ご家庭の様子はいかがですか。
ろう者:クラブ活動に積極的に行っています。中学生で最後の試合が8月にあります。毎週日曜日は朝から練習に行っています。
教師:サッカー部でしたね。顧問の山田先生が熱心だと褒めておられました。お兄さんもサッカー部でしたね。
ろう者:そうです。高校でも続けています。兄を目標にしています。
教師:先日の期末テストの結果をお返しします。これは、今後の進路の参考にしてください。
ろう者:英語が苦手のようですね。私は耳が聞こえないので英語がほとんどわからないのです、。
教師:大丈夫ですよ。夏休みも毎日こつこつと復習をするのが一番です。2学期からは模擬試験も何回かありますからね。ところで進路について息子さんと話をされていますか。
ろう者:いいえ、話していません。息子は友達と同じ私立高校に行きたいというのですが、学費が心配ですので、出来れば兄と同じ公立高校に行ってほしいと思っています。
教師:進路希望は11月ごろに決めますので、それまで十分に話し合っておいてください。
ろう者:息子は学校ではどうですか。
教師:友達はたくさんいますよ。元気よく過ごしています。たまに少し度が過ぎて注意することもありますが、心配ないですよ。
ろう者:兄は学校のことをたくさん話してくれるのですが、息子はあまりしゃべってくれないので、心配しています。
教師:心配事があればいつでもおっしゃってください。今日はご苦労様でした。気を付けてお帰り下さい。
ろう者:ありがとうございました。よろしくお願いいたします。