第20回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)聞き取り通訳試験2008年(平成20年)
聞き取り通訳試験問題
第1問「お箸」
東南アジアには日本以外にも端を使う国がありますが、割り箸は日本独自だそうです。割り箸が登場したのは、江戸時代だそうです。お蕎麦屋さんが使い始めたという話が本にありました。
今は弁当屋さんでもコンビニでも、毎日たくさんの割り箸が使われ、捨てられていますね。リサイクルができませんので全部が燃やされて二酸化炭素となり、地球温暖化を助長します。
日本では、一年間にどのくらいの割り箸を使っていると思いますか。約2500億膳だそうです。赤ちゃんからお年寄りまで使うとして、一人年間に約200膳使っている計算になります。
割り箸の多くは外国からの輸入品です。しかし、日本でも森林を育てる途中で間引きする間伐材で割り箸を作っています。使うならこういう「エコ割り箸」を使いたいですね。
プロ野球の選手が試合で折ったバットから作られた箸があって、私はそれを持ち歩いています。自分のお箸ですから安心できますし、何度も使えて地球環境の保全に貢献している気持ちになれます。
第2問「世界遺産」
新聞やテレビニュースなどをにぎわせている世界遺産。行ってみたいところのアンケートでも人気を集めている。カンボシアのアンコール・ワット、フランスのモン・サン・ミシェルなどへの世界遺産観光ツアーも登場している。
世界遺産には3種類あり、歴史的な建造物や遺跡などの文化遺産、絶滅のおそれがある動植物の生息する地域や景観などの自然遺産、そして文化と自然の両方がある複合遺産である。2007年7月現在で、文化遺産660、自然遺産166、複合遺産25の合計851が登録されている。
日本では北海道から沖縄まで合計17箇所の世界遺産が登録されており、中でも鹿児島の屋久島や奈良の法隆寺は古くから登録されていることで知られている。現在も富士山などが登録申請中である。
世界遺産は私たちを自然や文化で癒してくれる過去からのすてきな贈り物だ。観光を楽しむのは良いが、ごみを捨てたり、落書きを残したりするようなマナー違反は絶対に許せない。