2002(平成14)年度手話通訳者全国統一試験場面通訳試験問題

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2002(平成14)年度手話通訳者全国統一試験

場面通訳試験問題

消防士:こんにちは。消防署の三井と言います。今日は防災について一緒に考えてみましょう。災害にもいろいろあって、地震とか台風とか最近では局地的な大雨もありましたね。まあ、その中で事前に備えることが出来るのは台風でしょうかね。みなさんはどんな備えをしていますか。

ろう者:私は考えていません。私はテレビの字幕を見ています。

消防士:はい。

ろう者:私は家の雨戸を閉め、食べ物、飲み物を置いて、風呂水をためています。風呂水はトイレを流す時に使います。

消防士:いろいろ準備されていますね。他にはどうですか。

ろう者:私は前は考えていませんでしたが友達の経験談を聞き、雨で水位が上がったりなど大変な時の情報は家の近くの交流が大切だと注意しています。

消防士:そうですね。情報は大事ですね。市町村の一部には災害対策本部で災害時に支援の必要な人達に対して一軒一軒家をまわったり、家にFAXしたりとかしている所があります。それでもやはり不十分ですね。皆さんは日頃情報を得るためにどんな工夫をされていますか。はい。

ろう者:私の隣の家の人は車での放送があればメモしたものをくれます。また、福祉事務所からファックスがきます。

ろう者:テレビで情報を得るコツができます。最近はメールで情報を得ることもできます。

消防士:台風の時、皆さんが話してくれたように、いろいろ前もって準備ができます。では地震の時はどうですか。はい。

ろう者:台風と準備内容は同じでするがたんすが倒れないように固定しています。また煮炊きしている火を止め、戸をあけ、ガラスが割れないように注意しています。家族とは非難場所を確認して、もし、家族がばらばらになっている状態でも集まる避難場所を約束しています。

消防士:なるほど良いことですね。災害の時は事前の準備、もし災害にあった時はどこにいてもまず自分の身の安全は自分自身で守ることが大切です。となり近所のお付き合いも大切ですね。「備えあれば憂いなし」ということばもあります。日々災害の備えをしましょう。それでは今日の講演を終わります。

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