第18回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)実技試験読み取り通訳試験2006年(平成18年)

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第18回手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)実技試験読み取り通訳試験2006年(平成18年)

読み取り通訳試験(手話表現の要約)

第1問 テーマ「我が故郷」
 私の家の後ろには山が連なり、前には田んぼが続き、その向こうには海が見えます。
 水の話です。水については問題ありません。山の雪は溶けずに残り、真夏でも溶けきることはありません。 
 東京では、水不足や節水が必要とのニュースをよく耳にしますが、こちらでは心配いりません。
 水を一日中流しても大丈夫です。山の雪が次第に溶けて、川となり、もう一方で、地下水となって流れていきます。地下水はどこの家でも利用され、いつでも飲むことができます。
 冬の間、車を運転できないことがありますね。東京ではほんの少しの雪で、交通マヒや大混乱を起こしますが、こちらではそんなことは起こりません。地下水を汲み上げて道路に散水して雪を溶かしているので、車の運転は楽にできます。
 ここは、とても空気のよいところでもあります。

第2問 テーマ「会社の事情」
 4年前、5月の連休明けに、私はいつものように出社すると、みなが暗い顔をしてひそひそと話をしていました。私の机には、班長からのメモが置いてあり、11名のリストラが決まったと書いてありました。「名簿に私も入っているのか」と班長に聞くと、「そうだ」と言われ、大変ショックを受けました。
 11名が会社の社長以下3名との交渉に臨むと、意外なことに会社側には弁護士も加わっており、話し合いが始まりました。交渉は数回重ねました。20%から30%の給与カットや、ボーナスはゼロなど、われわれの提案は頑なに退けられ、やむなく退職が決まりました。大変落胆しましたが、みなで今後のことや、仕事探しなどについて話をしました。
 6月30日、出社最後の日の5時に、11名の仲間が集まり、「悲しまずに、元気を出してがんばろう」と互いに硬い握手をして、今後のことなど、いろいろ話をして、悲しかったですが、みな、別れていきました。

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